こんにちは、TechLabの中野です。
11/21~30に開催されたInternet Week 2022で「インターネット広告の羅針盤~Post Cookie、嵐の時代」というテーマで登壇してきたので、その様子を紹介します。
Internet Weekとは
インターネットに関する技術の研究・開発、 構築・運用・サービスに関わる人々が一堂に会し、 主にインターネットの基盤技術の基礎知識や最新動向を学び、 議論し、理解と交流を深めるためのイベントです。 また、「Internet Week」で得られたものを、 ご自分のフィールドで役立てていただくことにより、 インターネットの普及・促進・発展に貢献する(繋げる)ことを当イベントの目的としています。
https://www.nic.ad.jp/iw2022/ より引用。
今年のInternet Weekは初のハイブリッド開催でした。
11/21~25のオンラインWeekではオンラインのみ、 11/28~30のハイブリッドWeekではオンラインとオフライン(会場は東京大学 伊藤謝恩ホール)のどちらでも参加可能となっていました。
2020年と2021年はコロナ禍でオンラインのみの開催だったため、久しぶりのオフライン開催でした。
発表内容
発表プログラムの詳細は こちら です。
前半パートではマイクロアドから伊東と私中野が技術面の発表をし、後半パートでは駒澤綜合法律事務所の代表弁護士高橋先生から法律を絡めた内容で発表していただきました。
前半パートの発表資料です。
www.slideshare.net
以下では各発表について簡単に紹介します。
インターネット広告の現状
最初に伊東の発表です。
インターネット広告の基礎や、現在の3rd Party Cookie1を使用した広告配信の仕組みについて説明をしました。
インターネット広告において3rd Party Cookieが重要な役割を担っていることがわかる内容でした。
Post Cookie時代の技術
続いて中野の発表です。
ブラウザにおけるCookie規制と代替手段の提供や、 3rd Party Cookieに依存しないソリューションなどについて説明しました。
Privacy Sandbox2で提供されるAPIの仕組みについては少し細かい部分まで紹介しました。
広告エコシステムにおけるプライバシーと競争のもつれ
最後に高橋先生の発表です。
インターネット広告における利害関係について、法律がどのような姿勢かを発表していただきました。
プライバシー保護のための規制の流れに一石を投じる発表で、大変勉強になる内容でした。
質疑応答
発表後の質疑応答では発表者間で以下のような質問があり、議論が盛り上がりました。
- 「3rd Party CookieではなくCNAMEやAレコードを使った方法はどうか」
- 「個人関連情報の規制がインターネット広告に与える影響はどのようなものか」
- 「ATT3が広告業界にどのような影響を与えているか」
また、視聴してくださっている方からも多くの質問を頂きましたが、時間の関係で回答できませんでした。申し訳ありません。
最後に
Internet Week事務局および関係者の方々発表の機会をいただきありがとうございました。
ハイブリッド開催イベントでの登壇は初めてで緊張しましたが、良い経験になりました。
発表後にプログラム委員としてサポートしていただいた佐々木さんと、司会をしていただいた株式会社Geolocation Technologyの風間さんと一緒に集合写真を撮りました。
お二人の手厚いサポートがあり、本番ではスムーズな発表ができました。ありがとうございました。
Post Cookie時代においてインターネット広告がどう変化していくか、今後も目が離せません。
マイクロアドではPost Cookieの技術調査・検証を引き続き行っていきます。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。