こんにちは。京都研究所・TechLabの中野です。
1/30、31にGoogleマウンテンビュー本社で開催されたPrivacy Sandboxのディスカッションに参加してきました。
Privacy SandboxのAPIの設計や開発に関わるGoogleの担当者がマウンテンビュー本社に集まり、マイクロアドのようなテスター企業と直接APIについて議論をするイベントです。
国内から数社が招待され、現地参加はマイクロアドを含めた2社でした。
技術的な内容が中心ということもあり、マイクロアドからはエンジニア2名で参加しました。
約50個の事前質問への回答や15分程度のプレゼン準備など、事前準備はなかなか大変でしたが、有意義な2日間を過ごせました。
簡単にですが、どんなことをしてきたのかを紹介します。
Day1
1日目の1/30は計測に関連するAPI(Attribution Reporting API、Private Aggregation API、 Shared Storage API)のディスカッションがメインでした。
最初にマイクロアドでのAttribution Reporting APIの利用状況をスライドを用いて発表し、その内容についてGoogleから質問があり、それに回答するという流れで議論を進めました。
スライドの一部ですがこんな感じです(一応頑張って英語で作りました)
その後はテーマに沿って各機能を深掘りし、現在困っていることを伝えたり、改善要望を伝えたりしました。
- Event-level Reportの最適化への利用
- Event-level ReportとSummary Reportを組み合わせて使う方法
- Aggregation Service
- Web to App計測 / App to Web計測
などのテーマについて話しました。
最後に集合写真を撮りました。
Day2
2日目の1/31はProtected Audience APIとTopics APIがメインでした。
1日目と同様に、まずはスライドを用いてマイクロアドでのProtected Audience APIの利用方法を共有し、気になる点をGoogleから質問されて回答するという方式でディスカッションが開始しました。
- PAAPIでのネガティブターゲティング
- Fenced Frame
- Ads Composed of Multiple Pieces
- Trusted Serverの利用(BYOS or TEE)
- Topics API
などのテーマについて話しました。
その後は日本とリモート会議をし、Google渋谷オフィスから参加した数社の企業のAttribution Reporting APIの利用についての発表を聞きました。
まとめ
対面で直接、技術担当者と話したことでスピード感を持って活発に議論ができました。
現時点で出来ること/出来ないことを明確に知ることができ、今後対応予定の機能について協議しました。
また、実際にAPIを利用するアドテク事業者として要望を直接伝えられたのも大変良い機会でした。
ワークショップ参加を経てAttribution Reporting APIのノイズ評価や、ラベルを用いた2種類のモードのテストなどの重要性を改めて感じました。
今回の経験を活かし、今後もマイクロアドではPrivacy Sandboxを引き続き対応していきます。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。