こんにちは、まっつーです。10/5(土)に京都のIT系学生コミュニティ CAMPHOR-さんと「ネット広告を支える技術を知る」のテーマでイベントを共催させて頂きました。
マイクロアドのエンジニア3人で登壇して参りましたので、その時の様子や発表内容をご紹介したいと思います。
はじめに
今年の2月頃にCAMPHOR-さんにお声掛けして、イベント開催の提案をさせて頂きました。マイクロアドとしてはアドテクの面白さをもっと知ってもらいたい想いと、学生さんとコミュニケーションが取れる場になればと考えておりました。
そういった意図をお話させてもらい、CAMPHOR-さんから無事ご快諾頂くことが出来まして、開催の運びとなりました。
当日はCAMPHOR-さん提供のCAMPHOR- HOUSEにお邪魔しました。会場内は少し暗めな照明と温もりのある畳も相まって、集中出来そうな空間でした。学生時代に知っていれば是非通いたかったですね...。
会場のスペース的に、下記写真のように話し手と聞き手の距離感が想像以上に近くてビックリしたんですが、後々コミュニケーションを取りやすい丁度良い距離感だと気づきました。
マイクロアドのアドテクを支える技術
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さて、1本目は京都勤務のアプリケーションエンジニア・中野から「マイクロアドのアドテクを支える技術」の発表です。
最初の発表なので、まずは「アドテクとは一体なんぞや?」の基礎的な話から、DSPやSSPを中心とする広告配信システムの全体像をご紹介しました。
また、アドテク界隈ではホットな話題のITP(Intelligent Tracking Prevention)*1やGDPR(General Data Protection Regulation)*2といった我々としては耳の痛い話も取り上げ、アドテク業界の面白い部分だけでは無く、辛い部分も紹介し、それに対してマイクロアドがどういった対応をしているかを説明させて頂きました。
発表後の質疑応答でもアドテクに関する質問をいくつか頂き、皆さんに興味をもってもらえたかなと思っています。
Scala、DDD、Akkaで立ち向かう 〜広告配信システムに課せられた100msの制約〜
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2本目は僕、松宮(まっつー)から広告配信システムに関して、1本目の発表をさらに深ぼる形で発表しました。
広告配信システム特有の非機能要件や機能要件を紹介し、それに対するアプローチとしてScala、DDD、Akkaを採用した経緯やそれぞれどういった技術や手法なのかを説明させて頂きました。
実はこれらの技術・手法で開発した広告配信システムの裏側を外部に公開するのは今回が初めてです! アドテク独特の視点からのチューニングのお話でしたが、広告配信システムの裏側の面白さはお伝え出来たかなと思っています。
Hadoopデータ基盤とMulti-CloudなML基盤への取り組みの紹介
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最後は京都勤務のインフラエンジニア・永富(やっさん)からの発表です。
Spark、Kafkaを用いたストリーム処理、DigdagやDockerを用いたバッチの管理や運用、RancherやKubeflowを用いたML基盤の取り組み等をご紹介。
それぞれの技術の紹介だけでなく、技術選定や各種インフラを構築するための意思決定の流れをしっかり説明させて頂きました。
また、幅広く紹介しつつもHiveとImpalaの使い分け等の技術Tipsを交え、より実践的な内容も紹介できたと思います。
オープニングトークのアンケートでは、サーバサイドに興味のある方が多く、インフラに興味のある方は比較的少なかったのですが、「オンプレとクラウドをどのように使い分けているのか?」といった鋭い質問も頂けました。
おわりに
無事、イベントは盛況のうちに幕を閉じたと思いますが、全体的に内容を詰め込み過ぎた感があり、学生さんにはハードな思いをさせてしまったかなと反省をしております。
一方で、来場されていた学生の皆さんは優秀な方々ばかりで「僕たちも負けてられないな...」と強く痛感した次第です。
そして今回のように、学生さんとコミュニケーションを取れる機会を頂けたことは大変幸せなことですし、そして、マイクロアドを知って頂き、アドテクに興味をもってもらえていれば尚幸いです。
改めて、CAMPHOR-の皆様、イベントのご準備やご調整等々、誠にありがとうございました。 また、本記事を読んで頂いた皆様にも何かご参考になることがあれば幸いです。