MicroAd Developers Blog

マイクロアドのエンジニアブログです。インフラ、開発、分析について発信していきます。

社内電話システムをリプレイスした話

マイクロアドで社内システムの管理や運用、ヘルプデスクをしています高橋と申します。 今回は直近で行いました社内電話システムをリプレイスした話をしたいと思います。

リプレイスの背景

マイクロアドはPHSとPBXを利用した社内電話システムを使用していたのですが、まだ先の話ではありますがPHSのサービスが終了するとの事で、社内電話システムのリプレイスをすることになりました。

リプレイスの条件

リプレイスをする際の要件として、今まで使用できていた機能で必要なものを出来る限り残した上で、ネックであった管理コストを軽減出来る事を前提としました。

以前のシステムではPHSで0ABJ番号を使用した発着信や同じグループ間でのピックアップ等色々と出来ており便利ではあったのですが、専用の機器を利用しないといけなかった為、設定の変更等をこちら側で自由にすることが出来ず、変更はすべて業者に依頼を出して設定を変更してもらわないといけなかった為、どうしても管理コストがかかってしまっておりました。

Dialpad

Dialpadはクラウドサービスということで、今までのように社内に専用の機器を置いておく必要がなく、またブラウザから管理コンソールにアクセスでき、設定の変更もこちら側で自由に出来るようになったことにより、管理が楽になりました。 また利用するにあたり必要な機器はアプリがインストールできるPCやスマートフォンだけでいいので、オフィスの移転がある場合でも、電話システムの移行に関して考慮する必要が無くなりました。

利点

上記の機能は他のサービスでもよくあるのですが、Dialpadに決めた理由としてGoogleのアカウントを使用して、Dialpadを利用来ることが大きいです。

ログインする際にGoogleのアカウントでSSO出来るので、パスワード忘れなどの心配も無くなり、端末を変更するたびにパスワードを忘れてリセットするという事が無くなります。

またアプリになった事により、いろいろな機能が操作を覚えなくても直感でなんとかなるようになったとは思います。

電話の転送機能を例に挙げますと、今までは転送する相手の内線番号がわからないと転送が出来なかったのですが、Dialpadでは転送のアイコンを押せば、後は「名前」か「電話番号」で転送したい相手を検索して転送することが出来るので、簡単になったとは思います。

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Dialpadの転送画面

また旧電話システムは0ABJ番号を使用するための費用や、専用機器の保守費用がかかっていましたので、それらを削減することによりコストカットをすることが出来る見込みです。 ※現在は旧電話システムと新電話システムの併用期間の為

欠点

PHSの時は個人でサービスにログインする必要が無かったので、ヘルプデスク側で初期設定を全てやってからユーザに渡すことが出来ていたのですが、Dialpadに関してはGoogleアカウントを利用していることもあり、こちら側では各ユーザのアカウントにログインすることが出来ないため、必ずユーザ側に設定をおこなってもらう必要が出てきました。 その為、ユーザが電話を利用できるようになるまでの手順は少々煩雑になってしまいました。

最後に

Dialpadは導入して1ヶ月程で、さらには旧電話システムのPHSとも併用している段階ですので、まだユーザ側からの声はそんなに聞こえてこない感じですが、Dialpadにはいろいろ便利な機能があるので、そちらも全てのユーザが使いこなしていけるような状態を目指していきたいと思います。

またDialpadはクラウドサービスなので順次機能の改善や追加もされていきますので、そちらも随時社内に共有していけたらと思っています。